■商品概要
夕日が差し込んだ雑木林に色鮮やかな赤色のじゅうたんが広がる。千葉県松戸市の寺院「祖光院(そこういん)」で9月中旬ごろ、ヒガンバナが咲き乱れる光景が見られた。
同院では墓参りに訪れる檀家(だんか)の目を楽しませようと、元々竹林だった約5000平方メートルの土地に1993年ごろからヒガンバナを植え始めた。
少しずつ数を増やして今では10万株以上となった。5、6年ほど前から口コミやインターネットの影響などにより訪れる人が増えたという。
今年は9月上旬の冷え込みで例年に比べ1週間ほど開花が早まり、すでに見頃を終えている。
同院の住職(62)は「花の手入れで大変なこともあるが、来場者の満足そうな顔を見ると、こちらも幸せな気分になる」と笑顔で話した。(写真と文・隈崎稔樹)
紙面より一部抜粋(2021年9月29日発行 東京新聞夕刊)